意外と多くの方が使う、「無理」「ただ」「けど」といったネガティブな口癖。大きく分けて、ネガティブな口癖に隠された心理は自己否定・自己主張の2通りです。
では、ネガティブな口癖に隠された心理は、口癖の種類によって変わるのか?また、ネガティブな口癖がある場合、どのような点に注意すべきなのか?
この記事では、ネガティブな口癖に隠された心理とスピリチュアル的な注意点を解説していきます。
ネガティブな口癖に隠された心理
ネガティブな口癖に隠された心理は自己否定・自己主張の2通り。口癖の種類によって心理に違いがでるため、まずはいくつかの口癖をもとにその詳しい心理を見ていきましょう。
自己否定の心理が隠されているネガティブな口癖
「無理」「どうせ」「私なんて」などは自己否定の心理が隠されているネガティブな口癖。現状の自分を卑下し、悲観的・否定的に物事を捉える側面が強いといえます。
あるいは、自分自身が与えられた仕事・責務を果たせないことを事前に予測し、責任逃れをしたい心理も隠されていると考えられています。
こうした自己否定型のネガティブな口癖が定着していくほどに、自分の本領を発揮しづらくなるため、できるだけ早くポジティブな口癖に変換していかなければなりません。
自己主張の心理が隠されているネガティブな口癖
「でも」「ただ」「けど」などは自己主張の心理が隠されているネガティブな口癖。会話中にこれらの口癖を多用する方ほど、自分の主義・主張を通さないと気が済まないのです。
あるいは、相手の意見を取り入れつつも、やはり最終的には自己主張をしないと気が済まない心理が隠されているともいえます。
こうした自己主張型のネガティブな口癖は、他人との衝突を生む根本原因になる恐れも。トラブルを避けるためにも、反論の言葉を使わないよう心がけるべきでしょう。
ネガティブな口癖がある方へのスピリチュアル的な注意点
ネガティブな口癖がある方は、その口癖をポジティブな言葉に変換しましょう。ネガティブな口癖は、同じくネガティブなエネルギーを引き寄せてしまいます。
なぜなら、言葉には「言霊」が宿るからです。簡単にいえば、あなたの発する言葉に見合う質のエネルギーが宿るということになります。
- ネガティブな口癖…ネガティブなエネルギーが宿る
- ポジティブな口癖…ポジティブなエネルギーが宿る
このように、あなたの発する言葉によって内在するエネルギーの質が変わるのです。言霊について知ったからには、ネガティブな口癖を意識的に断ちましょう。
普段から「無理」「どうせ」「でも」とネガティブな言葉を発している人のそばには、誰も近寄りたいとは思いません。その理由は、その人がネガティブな言霊による負のエネルギーを宿していて、周囲を無意識のうちにネガティブにさせてしまうからです。
その反対に「できる」「大丈夫」「やってみよう」とポジティブな言葉を普段から発している人と一緒にいると、自然とやる気や元気が湧いてくるはずです。この理由もスピリチュアル的に説明すると、言霊によってポジティブなエネルギーを宿しているからなのです。
ネガティブな言葉を発しないだけでも、他人からは前向きな人だと思ってもらえます。その結果、良い人脈ができたり幸福を引き寄せることもできるのです。ネガティブな口癖からポジティブなエネルギーを生むことはできません。自他ともに不幸にしないうちに、ポジティブな口癖を取り入れていってください。
ネガティブな口癖の直し方
ネガティブな口癖を直すコツは、
- ネガティブな言葉をポジティブに変換する
- 普段からポジティブ思考を意識する
- ポジティブ思考が難しい時は、ネガティブにもポジティブにも偏らない「平静」を心がける
このようにいつも物事を前向きに捉えたり、ネガティブな方向に偏らないよう心がけることです。この方法は「クエイズム」と呼ばれており、フランスの精神科医でありポジティブ・シンキングの元祖でもある「エミール・クーエ」が考案した、世界的に有名な自律訓練法です。
たとえば、仕事ができないと思うのではなく、「やり方を学んでいる最中」「最初は誰だってできないから大丈夫」と言葉や気持ちをポジティブな方向に持っていきましょう。最初は違和感や抵抗を感じるため、半ば無理やりに前向きに捉えるようにしてみてください。
また、そうして培ったポジティブな言葉や思考で、他人を励ますこともできます。元々ネガティブだったからこそ、悩んでいる人の気持ちに共感しながらも、前向きな言葉で励ますことができるのです。自分ではなく他人のためにポジティブな言葉をかけようと心がけることで、ネガティブな口癖を直す原動力が生まれやすくもなります。
普段からネガティブにならないよう意識したり、ポジティブ思考を心がけ「自分はポジティブだ」と自己暗示をかけることで、ポジティブな口癖が徐々に習慣になり、ネガティブな口癖を無くすことができます。
「ポジティブ=良い」「ネガティブ=悪い」と決めつけない
ここまで「ポジティブを心がけましょう」と解説してきましたが、
- ポジティブ=良い
- ネガティブ=悪い
と、二元論的に決めつけないよう注意しましょう。ポジティブであるほうが良いイメージがありますが、ポジティブ思考だけですべてが上手くいくわけではありません。ネガティブな口癖を無くすことは大切ですが、「ポジティブ=良い」という思考に偏ってはいけません。
もともとネガティブ思考の人が強引にポジティブを貫こうとすると、無理をする分だけ疲れてしまい、仕事での失敗や人間関係の悪化など、かえって負の出来事を引き寄せてしまいます。
また、元来ネガティブな人は「慎重である」「用心深い」「現実主義」という良い面も持っています。物事を慎重に捉えることで、失敗を避けられた経験もあるはずです。
大切なことは、
- ネガティブな口癖を直し、ポジティブなエネルギーを引き寄せること
- 本来持つネガティブさを長所と捉え、自分自身を否定しないこと
このように、自分の中のポジティブとネガティブをバランスよく活用することです。2つのいいとこ取りをすることで、単純な良い・悪いでは区別できない「自分らしい思考」を手に入れることができます。その思考力は、今後の人生を生きやすくしてくれたり、今以上の幸福を引き寄せてくれることでしょう。
まとめ
ネガティブな口癖に隠された自己否定・自己主張という2つの心理。いずれも良い言葉に置き換えると「謙虚」「自分をもっている」と表現することができるでしょう。
必ずしも自己否定・自己主張が悪いこととは断言できないものの、口癖に宿る言霊について考えると、やはりネガティブな口癖よりポジティブな口癖が幸福を呼ぶといえます。
自分自身のネガティブな口癖に気づいているなら、1つずつポジティブな口癖に変換していくことを意識しましょう。