心理学

【心理学】好意の返報性を事務的に活用しないための考え方

【心理学】好意の返報性を事務的に活用しないための考え方好意の返報性を活用し、円満な人間関係、商談成立、恋愛成就など様々な成果を上げた方は多いでしょう。とはいえ、好意の返報性を事務的に活用すると信頼関係を失う恐れも。

この記事では、好意の返報性を事務的に活用しないための考え方について解説していきます。好意の返報性の本質を知らず、目先の利益に走っているあなたは必読。

 

そもそも「好意の返報性」とは何か

そもそも「好意の返報性」とは何か

好意の返報性とは、「相手の好意に、好意で応えたくなる」という人間の心理を示した性質です。ビジネスや恋愛などあらゆる人間関係を円滑にする目的で活用されています。

「あのお店に割引してもらったから、また何かを買いに行こう」
「お世話になったから、今度あの方に手土産でも持って行こう」
「私のことを好きだと言ってくれたから、彼の気持ちに応えないと」

こうした感情は好意の返報性によるものです。顔見知り懇意にしている相手に対しては特に、好意の返報性がはたらきやすいとされています。

 

好意の返報性を事務的に活用しないための考え方

好意の返報性を事務的に活用しないための考え方

好意の返報性のしくみを知り、それを事務的に活用する方は数多くいます。つまり、自分自身の利益を生む目的で「割引をする」「親切にする」「優しくする」ということです。

このように、好意の返報性を事務的に活用するのはおすすめできません。自分自身の利益を生むことが真の目的だと相手に悟られれば、その時点で信頼関係は破たんします。

  • それは、相手にとってもメリットのある好意か?
  • それは、純粋に相手への感謝を伝えるための好意か?

事務的な意味でなく好意の返報性を利用したい方は、この2点を主軸に考えてみると良いでしょう。また、最低限のマナーとして、「自他ともにメリットのある好意を示す」ことを意識してみてください。

人間関係が続かない維持できない人が自問自答すべき3つのこと
人間関係が続かない・維持できない人が自問自答すべき3つのこと

人間関係が続かない。長続きする状態を維持できない。こうした悩みを抱えていませんか?そんなあなたが最初に知るべきなのは、ラ ...

続きを見る

 

そもそも事務的な好意の返報性はない

冒頭でもお伝えした通り、好意の返報性とは、自分の純粋な好意を相手に伝えることで、そのお返しを無意識的に貰うことができる法則です。
好意の返報性の最重要ポイントは、「純粋な好意」という部分です。

私利私欲のために事務的に褒めたり優しくしても、その心がけは長く続きません。
目先の利益に固執すると、態度や仕草にいつか必ず粗が出ます。

返報性の法則を恋愛やビジネスのテクニックとして知る人が多いため、「とりあえず褒めておけばいい」と短絡的に実践して失敗してしまうケースも少なくありません。
しかし、好意の返報性の本質は、自分の純粋な好意に対するお返しです。
返報性の法則は「純粋な好意なしには成立しない」ということを押さえておきましょう。

 

好意の返報性を満たす効果的な3つの方法

好意の返報性を満たす効果的な3つの方法

①まずは自分に興味を持ってもらう

好意の返報性を満たすための大前提は、「相手が自分に興味を持っている状態であること」です。
好意の返報性とは、新たな人間関係を築く方法ではなく、すでに形成された人間関係をより円滑にするために活用すべき心理法則です。

例えば、あなたが道を歩いていた時に、知らない人からいきなりお菓子を渡されたとしましょう。
その相手は純粋な好意でお菓子をプレゼントしてくれたとしても、お菓子を貰った自分は喜ぶより先に「なんでくれたの…?」「食べたら危ないんじゃ…?」と疑いますよね。
このように、まったく知らない人や興味のない人からいきなり好意を貰っても、受け手はその行動の理由が分からず、ただ困惑するだけです。

好意の返報性を活用する前に、まずはその相手との最低限の信頼関係を築くことから始めましょう。
「この人は悪い人ではない」と認識してもらえて初めて、好意の返報性を効果的に活用することができます。

 

②嫌われている人には使わない

好意の返報性は、嫌われている人に使っても効果がありません。
嫌われている人とよりを戻したいなら、まずは自分が嫌われてしまった原因を解消することが最優先です。

例えば、職場であなたのことをずっといじめていた人が、ある日を境に、急に自分に愛想よく褒めてきたとします。今までいじめてきた張本人の態度が急に良くなっても、その人に対して「いい人だ」「何かお返ししよう」とは思えませんよね。
むしろ「都合が良すぎる」と感じて、好意を伝えられるほどその人に対する評価が下がり、今よりもっと避けたくなるはずです。

このように、ひとたび嫌いな人と認定された場合は、嫌われた原因を直接解消しない限り、再び信頼関係を築くことは困難です。
好意の返報性は、あくまで良好な人間関係を築いていないと成り立たないことを覚えておきましょう。

人間関係がうまくいかないときに見直すべき3つのポイント
人間関係がうまくいかないときに見直すべき3つのポイント

誰しも1度は、「人間関係がうまくいかない時期」を経験しているでしょう。今まで仲良くしていたはずの友達に冷たくされたり、グ ...

続きを見る

 

③行動で示す

好意の返報性は、言葉より「行動」で示すことで効果が高まります。
その理由は、行動することは「面倒」だからです。

自分の好意を行動で示す意義は、好きな人に自分の貴重な時間や労力を割いて、「あなたには自分にとってこれだけの価値がある」と伝えられることです。
例えば、マッチングアプリで知り合った相手からLINEであっさりと好意を伝えられるより、貴重な時間を割いて会ってくれる人のほうが、恋愛感情を抱きやすいですよね。
このように、言葉より行動のほうが、自分の好意を相手に素直に受け取ってもらいやすいのです。

「好意の返報性」で検索をすると、その多くが恋愛やビジネスで活用できるメッセージや会話のテクニックばかりです。
言葉で好意を伝えることも有効な方法ですが、

  • どう褒めればいいか?
  • どういう言葉をかければいいか?
  • このシチュエーションではどう返信すればいいか?

といった言葉だけで好意を表現するテクニックに終始してしまうと、次第に面倒を避けたくなり、行動することの意義や価値に気づけなくなってしまいます。

好意の返報性を効果的に活用するためには、分かりやすく表現するなら自己犠牲・奉仕・献身の精神がとても重要です。
言葉や文章・メッセージだけでなく「自分の好意は行動でも伝える」ということも、忘れないようにしましょう。

 

まとめ

好意の返報性とは、本来、「純粋な好意」のもとに生まれる性質です。目先の利益を追求するために活用するものではないでしょう。

とはいえ、人間は「見返り」を求めてしまいがちです。だからこそ、改めて好意の返報性のあるべき姿を追求してみる必要があるのではないでしょうか。

ぜひこの機会に、「相手のため」を考え抜いた好意の返報性を活用してみてください。

 

-心理学
-

© 2021 ネクスピ