スピリチュアルの分野では、願いを叶えるには「潜在意識に働きかけなさい」とよく言われます。しかしスピリチュアルが好きだったり詳しい方でも、潜在意識への働きかけや書き換えはどこか抽象的で理解しにくいイメージがあるのではないでしょうか。
今回は、そんな小難しい印象のある「潜在意識への具体的な働きかけ方」について解説していきます。潜在意識への理解を深め、実際に活用できるレベルまで落とし込みたい方は必見です。
潜在意識に働きかけることが「良い」とされている理由
潜在意識に働きかける具体的な方法を知る前に、まずは「なぜ潜在意識にアプローチすることが良いとされているのか?」という本質的な疑問を払拭しましょう。
潜在意識に働きかけることで願いが叶ったり理想の人生を歩めるとされている理由は、『意識が現実を作る』という考え方にあります。最新の量子力学の見解では、私たちは目の前の現実を意識しながら生きているのではなく、意識がすでに先にあり、それが反映された現実を生きていると考えられています。
『思考は現実化する』という本を書いたナポレオン・ヒルも「夢見ることができればそれは実現できる」という名言を残したウォルト・ディズニーも、この『意識が現実を作る』という仕組みを理解していたからこそ夢や理想を叶えることができたと言えます。
潜在意識が現実を作る
『意識が現実を作る』という考え方をより正確に紐解くと、『潜在意識が現実を作る』と言うことができます。
人の意識は5%の顕在意識(思考)と95%の潜在意識(無意識)でできていると考えられており、「潜在意識が現実を作る」と言い換えても、決して言い過ぎではないのです。つまり、自分の潜在意識にポジティブな働きかけを行うことができれば、端的に言うと思い描いた通りの現実を生きることができるというわけです。
そのため潜在意識への働きかけは、願いを叶えたり幸せになりたいと思うすべての人が実践すべきこととして取り上げられているのです。
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潜在意識に働きかける方法
ここからは、潜在意識に働きかける具体的な方法として以下の4つをご紹介します。
【潜在意識に働きかける方法】
- アファメーションを実践する
- 自分の直感を信頼する
- マインドフルネスを保つ
- 音声学習
方法①:アファメーションを実践する
潜在意識に働きかける1つ目の方法は、「アファメーション」の実践です。
アファメーションとは、自分自身に対して肯定的な言葉を発する行為のこと。アファメーションの目的は、「私はできる」「私には魅力がある」「私には価値がある」といった前向きな言葉を実際に口に出して、セルフイメージを向上させることにあります。
潜在意識には、目で見る/耳で聞く/味わう/触れる/体験するといった「五感」に反応しやすいという特性があります。この特性を活かして、ポジティブなことをただ考えるだけでなく、言葉にすることで耳に直接刺激を与えたり、前向きな言動を心がける自分の姿を目で認識することで、潜在意識に理想的な自分像を植え付けやすくなるのです。
逆に、自分を卑下する言葉が口癖になっていたり他人の悪口を日常的に言っていると、「ネガティブな自分」「悪口を言う自分」が潜在意識に徐々に定着し、知らず知らずのうちに望まない自分へと変貌してしまいます。
アファメーションをする際に、具体的な願い事がある方は、「私は自分の願いを叶えるのに十分な力があり、達成するための努力もできています」と、独り言でも良いので言葉にしましょう。アファメーションは人前ではやりにくいため、起床時や就寝前に口癖のように発して習慣化を図るのがおすすめです。
また、特定の願いがなく「人生を良くしたい」と漠然と考えている方は、以下のように感謝の言葉を実際に発してください。
「私の身の回りは素敵な人や物で溢れています」
「私が今、私としてここにいる奇跡に感謝します」
「今日1日を無事に終えられたことに感謝します」
このようなアファメーションを繰り返すことで、意識の9割を占める潜在意識になりたい自分や叶えたい願望が植え付けられ、意識した通りの現実を生きられるようになるでしょう。
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方法②:自分の直感を信頼する
潜在意識にポジティブな働きかけを行う2つ目の方法は、「自分の直感を信頼すること」です。直感を信頼するということは、すなわち潜在意識を信頼するということ。
ここまで潜在意識と顕在意識の比率について何度も話している通り、人が物事を考えたり判断する時は、全意識のうち僅か5%の領域しか活用していません。つまり直感を信じ、直感的な選択をすることで、残り95%の潜在意識に直接働きかけることができるのです。
「人の直感の的中率は90%まで高められる」という研究結果もあるように、直感力を鍛えるほど自分にとって良い選択や行動を取れるようになります。しかしその一方で、何でもかんでも直感に頼ることは想定外の失敗やリスクを伴うということも忘れてはいけません。
そのため最初は、今日の服装や昼食のメニューなど、リスクの小さな選択から直感を働かせていき、潜在意識にアクセスする時間や回数を少しずつ増やしていきましょう。
方法③:マインドフルネスを保つ
潜在意識に働きかける3つ目の方法が、「マインドフルネスを保つ」ということ。マインドフルネスとは、意識が今この瞬間の自分自身に集中している状態のことです。
潜在意識には、現実と想像を区別できないという特性があります。例えば好きな人から思わせぶりな態度を取られると、相手の本心が分からなくても、自分のことを本当に好きであるかのように思い込んでしまうことがあります。このような現実と想像のズレによるネガティブな影響を修正し、自分がコントロールできる範囲の物事にだけ意識を向けることが、マインドフルネスを保つ目的です。
そんなマインドフルネスになるための方法として最も有名なのが「瞑想」です。しかし、必ずしも瞑想を無理に実践したり習慣化を目指す必要はありません。マインドフルネスとは、今この瞬間に集中している状態そのもののことであり、瞑想はマインドフルネスになるために必須の行為ではないからです。
以下のように雑念がなくその時その瞬間に集中できている状態は、どんなことをしていてもマインドフルネスです。
- 周りの雑音が聞こえなくなるくらい読書に集中している時
- ランナーズハイになるくらいジョギングを頑張っている時
- 好きな人とデートして周りが見えなくなるくらいの幸せを感じている時
このように自分の趣味に没頭したりワクワクしている最中は、すべてマインドフルネスと言えます。これからは、自分なりのマインドフルネスになれる趣味や物事を、日常に多く取り入れてみましょう。
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方法④:音声学習
自己成長や自己実現を目的として潜在意識に働きかけるには、動画や音声コンテンツを使った「音声学習」もおすすめです。
潜在意識を望み通りに書き換えるには、自分の気分や向上心を高めてくれる有益な情報のインプットが欠かせません。周囲の人に「お前にはできない」「才能がない」と言われ続ければ、元々ポジティブ思考の人でも潜在意識にネガティブなセルフイメージが刷り込まれ、考え方も行動も消極的になっていきます。その反対に、知的好奇心を満たす情報やモチベーションを上げてくれる人に普段から触れていれば、潜在意識にポジティブな自分像が上書きされ、願望を引き寄せられるようになるのです。
音声学習のメリットは、時間や場所を選ばず高品質な情報をインプットできること。通勤中や家事の最中、仕事の合間や就寝前のまったり時間など、耳が空いていればいつでも潜在意識の書き換えを進められるのです。
音声学習の基本的なやり方には、YouTubeやPodcastなどの「無料コンテンツ」を探す方法と、Audible(オーディブル)やオンラインサロンに加入して「有料コンテンツ」を聴く方法の2種類があります。
【無料コンテンツの特徴】
- お金がかからないため音声学習を始めやすい
- 精査されていない情報や配信者の極論を信じ込んでしまう可能性がある
- 無料プランは広告が流れるため音声学習に集中できない
【有料コンテンツの特徴】
- 月額料金がかかる
- 編集者や出版社など第三者による校閲があるため情報の信頼性が高い
- 広告が流れないため音声学習に集中できる
お金をかけたくない人や有益な情報を自分で取捨選択できる人は、YouTubeやPodcastから気になる配信者を探しましょう。最初はいろんな人を聴き比べ、最終的に好みの配信者を1〜2人に絞ることで、インプットする情報の一貫性を保つことができます。
一方で、音声学習の効率を最大化したい方や信頼性の低い情報をシャットアウトしたい方は、Audibleの利用が向いています。Audibleは、Amazonが提供する「耳で聴く読書」を体験できるサービスです。初回の方は30日間無料でお試しができるため、音声学習に最適なコンテンツを金銭的な負担なく視聴し、潜在意識への働きかけをより確実に進められるでしょう。
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潜在意識に働きかける上で最も大事なこと
ここまで潜在意識に働きかける具体的な方法を紹介してきましたが、これらの方法を実践するにあたって忘れてはいけないことがあります。それが「継続すること」です。
アファメーションも直感的な行動もマインドフルネスも、たった数日や数週間では、潜在意識を書き換えるほどの効果を得ることはできません。なぜなら潜在意識とは、長年の習慣によって形作られる無意識の領域だからです。
人には「ホメオスタシス(恒常性)」という、変化を無意識的に避けようとする性質があります。ホメオスタシスによって毎日を安定して生きることができたりストレスを回避できるようになるため、ホメオスタシス自体は決して悪者ではありません。
しかし、現状からの変化や成長を望む場合は、このホメオスタシスが悪い方向に働いてしまいます。これまでの自分と異なる思考や行動を日常に持ち込むことは、自ら不安定でリスクの多い状態になりにいくようなもの。そのため、頭(顕在意識)では「良い変化」と分かっていても、潜在意識はその変化を「避けるべきリスク」と捉えて、自分を守ろうとするのです。
このように、人には良くも悪くも現状維持を望む性質があり、潜在意識に働きかけるという行為は、本能に抗う行為と言えます。そのため潜在意識に理想の自分を植え付けるには、数か月〜年単位という時間をかけて継続することが何よりも大事なのです。
『継続は力なり』を信じて、まずは今回ご紹介した4つの方法から日々実践できそうなものを1つ選び、焦らず着実に理想の自分に近づいていきましょう。
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まとめ
今回ご紹介した方法は、生まれも育ちも現状も関係なく、この記事をお読みの方なら誰もが実践可能です。
今は「潜在意識の働きかけも書き換えも無理」という思考を手放し、なりたい自分や叶えたい目標に意識を集中させて、変化を自覚できるまで愚直に継続してください。