奮起して目標を設定しても、一定期間が過ぎると「つらい」と感じていませんか?それは、あなたの本望とは違った目標を立てていることが原因です。
そこでこの記事では、目標設定がつらいと感じたときに見直すべきポイント3つについて解説していきます。
適切な目標設定は自己肯定感を高める
適切な目標設定は「自己肯定感を高める」という結果が、様々な研究によって脳科学的に解明されています。適切な目標を設定するメリットは、主に次の通りです。
【適切な目標設定の効果】
- 具体的で達成可能な目標を意識できるため、作業中のやる気や集中力が高まる
- 手の届く目標をクリアすることで自身の成長を実感でき、自己効力感が高まる
- 目標達成のために今何をすべきかが明確になり、モチベーションを長期的に維持できる
適切な目標設定がこのようなメリットを生む理由は、目標達成の快感と成長の実感によって、脳内に意欲向上作用のある「ドーパミン」が分泌されるため。自分にとって達成可能かつ成長を感じられる程度の目標設定は、ただの感覚ではなく脳科学的に大きなメリットがあるのです。
「目標達成がつらい…」と感じているあなたは、上記で解説した適切な目標設定ができていないことで挫折感を抱いたり、反対に目標を簡単に達成してしまって成長を実感できずモチベーションが下がってしまっている可能性があります。
適切な目標を定めていない状態は、見知らぬ目的地に向かうのに地図を持たず勘で移動するようなものです。努力を確実に成果に結びつけるためにも、次章から自分にとって最適な目標を設定するためのポイントを押さえましょう。
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目標設定がつらい時に見直すべき3つのポイント
1. その目標が、誰を軸に設定したものかを見直す
設定した目標が「自分」を軸にしたものの場合、精神的につらいと感じる場合があります。特に自己分析ができていない方は、その目標を立てた意味を見出せなくなることが多く、心境の変化などから目標を変えたくなる恐れがあるのです。
自分を軸とした目標設定がつらい場合は、その軸を他人に変えてみましょう。「家族、親友、恋人など懇意にしている相手のためなら頑張れる」というケースは多々あります。
特定の他人を軸に目標を立てる際は、可能であればその人からアドバイスをもらいましょう。自分が頑張りたいと思える当人に目標設定をサポートしてもらうことで、モチベーションのさらなる維持・向上が見込めます。
また、他人の意見を取り入れることで、目標設定に客観性を交えることもできます。自分1人だけで目標を設定すると、自身の能力を過大/過小評価したり、「面倒」「大変そう」というネガティブな感情が芽生えて、ゴールに向かう際の足かせになってしまうことがあります。
他人の協力を得ることで、今の目標設定のつらさを軽減することができるでしょう。
2. その目標が、あいまいではないかを見直す
あいまい・抽象的な目標も設定する段階でつらいと感じるはずです。ワタミフーズの社長・渡邉美樹氏は「夢に日付を」という素晴らしい発言をしています。実はこの言葉、目標設定をする際にも応用が利くのです。
さらにいえば、「誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように達成するのか?」まで考え、よりクリアで具体的な目標設定をすることで、達成に向けて動き出しやすくなります。
目標設定に具体性を持たせるためには、『SMART』の法則を活用しましょう。SMARTの法則とは、目標設定の具体化に役立つ5つの要素をまとめた指針です。
【SMARTの5つの要素】
①Specific(具体的であること)
②Measurable(測定可能であること)
③Attainable(到達可能であること)
④Relevant(価値があること)
⑤Time Bond(時間制限があること)
目標設定が曖昧でつらさを感じている時、ほとんどの場合②の測定可能と、⑤の時間制限を満たせていません。
測定可能な目標設定とは、一言で言うなら「数値化」のことです。例えば「体を今より細くする!」という目標は、「どれくらい痩せたら細い体と言えるのか?」といった目指すゴールが曖昧で自身の努力を客観的に評価できず、いずれダイエットに挫折してしまいます。
この目標をSMARTに従って数値化することで、次のようにダイエットの成果を客観的に評価できるようになり、ダイエットの効率を上げたりモチベーションを保ちやすくなります。
【SMARTをダイエットに当てはめた場合】
- 今日から3か月後に体重を5kg減らす
- ダイエット開始日から1か月ごとに腹囲を1cmずつ細くする
目標達成までの努力がつらいと感じた時は、SMARTの法則を満たせるように目標設定を見直してみましょう。
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3. その目標が、非現実的なものではないかを見直す
非現実的な目標設定はつらい気持ちを倍増させてしまいます。その理由は言うまでもなく「目標が達成できないから」です。たとえば、フリーランスで毎月1,000円しか稼げない方が、直近の目標を「月収1,000万」としたなら、それは非現実的でしょう。
目標設定にかかるつらい気持ちを取り除くには、「もうひと頑張りすれば手が届きそう」という身近な目標を立てるのが正攻法といえます。
目標設定を現実的なものにするためには、大きな目標(夢)と小さな目標(ステップ)に分けて考えることが重要です。大きな目標とは、先ほどの例で言うと「月収1,000万円を達成すること」です。この目標は、最終的に到達したい将来像として頭の片隅に入れておきましょう。その一方で小さな目標とは、次のような最終目標までのステップのことです。
【目標をステップ化しよう】
- 1か月後に月収2,000円を達成する
- 6か月後に月収1万円を達成する
- 1年後に月収10万円を達成する
- 2年後に月収100万円を達成する
このように、最終的な目標に向かう過程で達成できる小さな目標をいくつも立てておくことで、モチベーションを長く維持することができます。
最初は非現実的と思えた目標も、小さなステップをいくつも組んで1つずつ達成するうちに、現実的に到達可能な目標に変わることがあります。あまりに遠すぎる目標を設定してしまってつらいと感じている場合は、目標設定をステップ化してモチベーションを保ちましょう。
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まとめ
目標とは、自分の本望を叶えるために設定する1つの「ゴール」です。時間をかけて設定した目標も遂行できなければ意味がありません。
無理のない目標設定をする秘訣としても、この記事で紹介した3つのポイントを見直し、あなたにとって最適な目標を改めて設定し直してみてください。