ミスによる指摘やお叱りで落ち込む「打たれ弱いマインド」は、意識と行動の質を上げることで克服できます。
打たれ弱いマインドを克服すれば、あなたの人生に訪れる逆境に打ち勝つ底力が湧くほか、1人のビジネスパーソンとしての自己肯定感も上がるはずです。
この記事では、打たれ弱いマインドの鍛え方と効果3つについて解説していきます。
そもそも打たれ弱いマインドとは?
打たれ弱いマインドとは、「折れやすい心」という意味です。些細な失敗に激しく落ち込む、あるいは他人からの指摘に深く傷つく方を「打たれ弱い人」と表現することも。
打たれ弱いマインドの持ち主とは?
ここでいう「打たれ弱いマインドの持ち主」とは、以下のような特徴がある方を指します。
- 小さな失敗を悲観しやすい
- マイナス思考が癖づいている
- 責任ある立場や仕事にプレッシャーを感じやすい
これらの特徴はすべてリンクしています。小さな失敗を悲観しやすいことから、マイナス思考が癖づき、責任ある立場や仕事を任されるとプレッシャーを感じてしまうわけです。
打たれ弱いマインドになる原因
打たれ弱いマインドになる原因1:自己肯定感の低さ
自己肯定感が低い方は、打たれ弱いマインドになりやすいといえます。
また、ここでいう自己肯定感の低さは「過去の経験」を通じて生まれるものです。
褒められた経験、自分の意思で決断した経験、物事に挑戦した経験などが総じて少ない場合に自己肯定感が下がりやすくなります。
その結果として、セルフイメージを上げていくための経験が不足し、打たれ弱いマインドの持ち主になってしまうわけです。
打たれ弱いマインドになる原因2:思い込み
自分自身の「思い込み」が打たれ弱いマインドの原因になることもあります。
世の中の常識、固定観念、道徳、偏見、習わしなどのうち、ネガティブな事柄を多く抜き取って信じ込むことで「ネガティブな思い込み」が生まれます。
そうして、ネガティブな事柄を深く信じ込むことで思い込みはさらに加速し、打たれ弱いマインドに育ってしまうのです。
打たれ弱い人と打たれ強いの違いとは?
打たれ弱い人と反対に、セルフイメージが高かったりポジティブシンキングを持っている「打たれ強い人」もいます。
このような打たれ強い人と打たれ弱い人は、一体どこが違うのでしょうか?
打たれ弱い人と打たれ強い人の違い1:物事を主観的に見ているか、客観的に見ているか
打たれ弱い人は物事を「主観的」に捉え、打たれ強い人は物事を「客観的」に判断する傾向があります。
たとえば、上司に叱られたときのことをイメージしてみましょう。
打たれ弱い人は、叱られたことを「自分は仕事ができない人間だ…」と、原因が自分自身にあると考えてしまいます。
その上司があなたの成長のために叱ってくれたのだとしても、“自分自体を否定された”とネガティブに思い込んでしまうのです。
その反対に、打たれ強い人は、叱られたことを客観的に捉えることができます。
打たれ強い人のマインドは、
- 自分を注意したのではなく、仕事内容を注意してくれた
- 自分は悪くないとフォローしてくれた
- 次に失敗しないためのヒントをくれた
といったように、叱られたことに対してもポジティブに考えることができるのです。
ここで勘違いしてほしくないポイントは、打たれ強い人は、決して物事を甘く見てはいないということ。
自分の失敗はしっかりと認めますが、セルフイメージを下げることはしません。
失敗を成長の糧にできる客観的な視点を持っているからこそ、自己肯定感が下がらないのです。
打たれ弱い人と打たれ強い人の違い2:自己評価が高いか、高くないか
打たれ弱い人は、自分を「過大評価」している傾向があります。
完璧主義者だったり目標を高く設定しすぎることで、できる自分ではなく、できない自分に目を向けてしまっているのです。
その反対に、打たれ強い人は、自分の評価や能力・立場などを客観的に理解しているため、自身を過大評価も過小評価もしていません。
自分の実力がわかっているからこそ、自分の至らなさを認めることも、失敗を次に活かして成長することもできるのです。
また、理不尽に怒られたとしても「これは自分のせいじゃない」と受け流すことができ、落ち込むことはありません。
つまり、「物事を主観的に見ていて自分を過大評価している人」が打たれ弱い人の傾向であり、「物事を客観的に捉えて等身大の評価をしている人」が打たれ強い人の傾向といえます。
打たれ弱い人は、打たれ強い人の行動やマインドを分析したり、周りの打たれ強い人に物事との向き合い方を聞いてみましょう。
その方からの意見やアドバイスは、打たれ弱いマインドを克服するための重要なヒントになります。
打たれ弱いマインドの鍛え方とその効果3つ
失敗を受け容れる
打たれ弱いマインドを鍛える1つ目の方法は、「失敗を受け容れる」です。
自分の失敗に良い意味で寛大になりましょう。
失敗に対して悲観するのではなく、まずはその事実を自分の中で消化するのです。
それから「成功のために必要な努力」について考えていってください。
このようなステップを踏めば、失敗に対する恐れや不安は徐々に軽減されていきます。
また、「生きている限り失敗はつきもの」ということも念頭に置いておきましょう。
身近な目標からクリアしていく
打たれ弱いマインドは「身近な目標からクリアする」ことで鍛えられます。
たとえばあなたが、合格の難しい国家資格の取得を目指しているとしましょう。
その場合は、「1日1時間は勉強する」という達成しやすい目標からクリアいくことをおすすめします。目標をクリアする回数を増やせば、それはやがて大きな自信になります。
仮に目標を達成できない日があっても「達成できた日」を振り返り、打たれ弱いマインドに打ち勝つことができるでしょう。
責任をともなう立場を経験する
打たれ弱いマインドを克服するには、責任をともなう立場を経験する方法が効果的です。
自分の実力が問われるポストに就くほか、自営業を営むのも1つの手でしょう。
自ら進んで責任をともなう立場を経験することで、自分の中にある「苦手意識」が薄れていく実感が湧いてくるはずです。
まとめ
打たれ弱いマインドは日々の鍛え方ひとつで克服できます。
生まれつき持ち合わせているものではないため、「自分は変われない」という思い込みは早めに捨ててしまいましょう。
失敗と成功を重ねながら多くの経験を積む過程で、自分の意識と行動が変化していく様子を楽しむ気持ちをもち、打たれ弱いマインドを克服していってください。