似たようなイメージをもたれる「スピリチュアル」と「占い」。
この2つの分野には、鑑定手法からみた違いがあると考察できます。
スピリチュアルと占いがもつそれぞれの意味合い・定義を確認することで、両者の違いをイメージとして掴むことができるでしょう。
この記事では、スピリチュアルと占いの違いについて考察を交えながら解説していきます。
スピリチュアルは「精神世界」に基づく非科学的な鑑定手法
スピリチュアルな能力を使って鑑定を行う場合、それは精神世界に基づく非科学的な鑑定手法といえます。その根拠となるスピリチュアルの意味・定義を確認してみましょう。
[名]米国で、民衆の中から生まれた宗教的性格をもった歌。ブラックスピリチュアル(黒人霊歌)・ホワイトスピリチュアル(白人霊歌)・ゴスペルソング(福音賛美歌)など。
[形動]精神的な。霊的な。宗教的な。「スピリチュアルな世界」
(引用元:「スピリチュアル」の意味|goo辞書)
このように、スピリチュアルは「精神的な」「霊的な」「宗教的な」という意味合いをもち、原則として数値やデータなどの科学に基づくものではないことがわかります。
一部、「量子力学(科学)」に基づいてスピリチュアルを語る側面はあるものの、実際のセッションは科学では証明しきれない「超能力」に依存する部分が大きいと考察できます。
占いは「データ/経験則」に基づくことが多い科学的な鑑定手法
占いはデータ・占い師の経験則に基づく科学的な鑑定手法といえます。同様に、その根拠となる占いの意味・定義もあわせて確認してみましょう。
うらなうこと。人の運勢、物事の吉凶、将来の成り行きを判断・予言すること。また、それを職業とする人。卜 (ぼく) ・筮 (ぜい) ・占星術・トランプ占い・人相見など、古今東西、さまざまの形式がある。うら。占卜 (せんぼく) 。卜占。
(引用元:「占い」の意味|goo辞書)
上記からは、占いが様々な形式をもって判断・予言する鑑定手法であることがわかります。これだけでは根拠が不十分なので、もう1つ占いの意味・定義を挙げてみました。
占い(うらない)とは様々な方法で、人の心の内や運勢や未来など、直接観察することのできないものについて判断することや、その方法をいう。卜占(ぼくせん)や占卜(せんぼく)ともいう。
(引用元:占い|wikipedia)
こちらでは、占いが「直接観察できないものについて判断することやその方法」と定義されています。
つまり、占いは過去の鑑定結果などの数値化されたデータや占い師の経験則などから依頼された内容を判断する科学的な鑑定手法だと考察できるでしょう。
スピリチュアルと占いの違いは「鑑定手法」にあると考察できる
前章でお伝えしたスピリチュアルと占いの定義・意味から、両者は「鑑定手法」において違いがあると考察できます。
両者の能力を用いて鑑定を行う場合、スピリチュアルは「精神世界に基づく非科学的な鑑定手法」、占いは「数値やデータに基づく科学的な鑑定手法」と定義できるわけです。
さらにいえば、以下のようにスピリチュアルと占いの違いを考察できるでしょう。
- スピリチュアル…個人に対する精神的・霊的・宗教的なメッセージを導き出す鑑定手法
- 占い…ある程度パターン化された吉凶/YES・NOの回答が得られる鑑定手法
実体のない内面的な問題解決を目指す分野という点で似ているスピリチュアルと占いも、それぞれの鑑定手法から違いをあぶり出すことができるわけです。
スピリチュアルな鑑定を選ぶべき人と、占いを選ぶべき人の違い
両方の違いが分かったところで、「今の自分はどちらの鑑定を選ぶべきか?」についても解説をしていきます。
今の自分にとって最適な鑑定方法を選ぶことで、占い師もしくはスピリチュアルカウンセラーから、より為になるアドバイスを得ることができます。
スピリチュアルな鑑定を選ぶべき人
まずは、個人に対して精神的・霊的・宗教的なメッセージを導き出す「スピリチュアルな鑑定」についてです。
以下に当てはまる人は、スピリチュアルな鑑定のほうが適しています。
- 自身の今の状況に、基本的に満足している人
- 今の人間関係や生活環境などに、感謝の気持ちがある人
- 現状を維持しつつも、徐々に幸せになっていきたいと思っている人
占いのようなYES・NOがハッキリした答えやアドバイスは、スピリチュアルな鑑定では基本的に得ることができません。
しかしながら、
- 今より良い方向に人生を歩ませたい
- 良縁や開運を引き寄せたい
といった大雑把な方針を把握することは、スピリチュアルによる鑑定の得意分野です。
例えば、「ヨガ」や「瞑想」はスピリチュアルと縁の深い行動ですが、今直面している具体的な悩みを解決できるわけではありません。
しかしそれをすることで、気持ち自体が前向きになったり、以前より行動力が増し自信が持てるようになったりと、自分の状態をより良くすることができます。
このヨガや瞑想と同じ目的を、スピリチュアル系の鑑定を受けることでも満たすことができるのです。
スピリチュアル系の鑑定は、現状にある程度満足している人や、漠然とした良縁や開運を引き寄せたい時に活用すべきということを覚えておきましょう。
占いを選ぶべき人
スピリチュアルとは反対に、
- 今解決したい悩みや相談事がハッキリしている
- 漠然とした開運方法などではなく、具体的な方針やアドバイスが欲しい
- 自分が望む未来が具体的にイメージできていて、願望実現のために何をすれば良いか明らかにしたい
上記に当てはまる人は、スピリチュアルより占いを活用しましょう。
具体的な悩みや願望実現とは、例えば、
- 今の仕事を続けるべきか、転職すべきか?
- 今の恋人と関係を続けるべきか、別れるべきか?
といった、YES・NOで答えられるものです。
先述した通り、占いとは「統計や占い師の経験に基づく科学的な鑑定手法」であり、「YES・NOの明確な回答が得られる鑑定手法」でもあります。
占いの鑑定結果は、過去の膨大なデータから導き出されるため、自身の悩みを解決したり願望を実現させるための、明確なアドバイスを得ることができます。
また、その道のプロフェッショナルから貰うアドバイスは、自分が信じるか信じないかによって重要度は変わりますが、一つの意見として聞くだけでも大いに参考になります。
占い師の立場は、家族や友達・仕事仲間と違って完全に「第三者」であるため、客観的な視点でアドバイスを得ることができます。
占いとは、決して超常的なものではありません。
具体的かつ客観的なアドバイスを得たい時は、占いを受け、その鑑定結果を活用してみましょう。
まとめ
スピリチュアルと占いは、非科学的・科学的という点で鑑定手法に違いがあります。
セッションを依頼する「分野選び」に迷ったら、次のようなポイントを意識しましょう。
- 自分にしか該当しないメッセージを受け取りたいとき、現状に満足しつつも今より幸せになりたいとき…スピリチュアルな鑑定を選ぶ
- 気軽に吉凶の判断/YES・NOの判断をしてほしいとき、具体的かつ客観的なアドバイスが欲しいとき…占いを選ぶ
あなたが解決したい悩みに合わせたセッションを選ぶためにも、スピリチュアルと占いの違いを心得ておいて損はありません。