深く狭い人間関係さえ築ければよいと決め込んでいませんか?10年来の付き合い、気心の知れた仲間、息の合う友人との関係を大事にするのはとても良いことです。
ただし、深く狭い人間関係にこだわりすぎてしまえばデメリットが生じます。時には交友関係を広げていく努力も必要なのです。
そこでこの記事では、深く狭い人間関係を築くデメリットをお伝えします。深く狭い人間関係を今日から改善する方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
深く狭い人間関係を築くデメリット3選
深く狭い人間関係も浅く広い人間関係も、双方にメリットとデメリットがあります。片方に偏りすぎることのないように、それぞれの特徴を捉えておくことが重要です。
まずは、深く狭い人間関係を築く3つのデメリットについて詳しく解説していきます。
【深く狭い人間関係を築くデメリット】
①新鮮な価値観/情報が入ってこない
②新しい人間関係を築くことに抵抗がでてくる
③深く狭い輪の中で生まれた価値観/考え方に固執してしまう
デメリット①:新鮮な価値観/情報が入ってこない
深く狭い人間関係の中に身を置いていては、新鮮な価値観や情報が入ってきません。広く浅い人間関係を好む人がもつ情報量に比べて「視野の狭さ」が目立ってしまうのです。
それもそのはず。数人の仲間内だけでシェアされる情報が、数十人・数百人の仲間と交換された情報量に敵うはずはありませんよね。
得られる情報の少なさや鮮度の低さは、深く狭い人間関係に偏っている人にとって大きなデメリットとなります。
デメリット②:新しい人間関係を築くことに抵抗がでてくる
深く狭い人間関係に慣れてしまうと、新しい人間関係を築くことに抵抗がでてきます。なぜなら、古くからお互いを知る狭く深い輪の中にいた方が「安心」できるからです。
はじめは、新しい人間関係に興味を示していた人も、同じく深く狭い人間関係を好む友人に感化されて「今のままの人間関係でいいや」と思ってしまうでしょう。
今の人間関係が将来的にずっと続く保証は、どこにもありません。豊かな交友関係を保つには、今の繋がりを大切にしながらも新たな人間関係を受け入れる姿勢も大切です。
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デメリット③:深く狭い輪の中で生まれた価値観/考え方に固執してしまう
深く狭い人間関係の中で長く過ごしていると、その輪の中で生まれた価値観や考え方に固執してしまう可能性があります。
新たな価値観や考え方に触れても、「私には関係ない」とシャットアウトしてしまうので、遅かれ早かれ時代の変化に置いていかれることになるでしょう。
いわゆる「老害」と言われないためにも、深く狭い人間関係に固執せずに幅広い世代や考え方の異なる人と関わる機会を、今から作っておきたいところです。
深く狭い人間関係を築く人の特徴2選
深く狭い人間関係を意図せず築いてしまう人には、共通の特徴がいくつか存在します。自身の特徴を客観的に知ることで、人間関係を広げるためのヒントを見つけることができるでしょう。
続いては、深く狭い人間関係を築きがちな人の2つの特徴について解説していきます。
【深く狭い人間関係を築く人の特徴】
①新しい出会いがない環境にいる
②1人が好き/繋がりが面倒に感じる
特徴①:新しい出会いがない環境にいる
深く狭い人間関係を無意識に築いてしまう人の1つ目の特徴は、「新しい出会いがない環境にいる」ということ。交友関係を広げたいといくら思っていても、
- 毎日同じ生活の繰り返し
- 休日も家で過ごしがち
- 遊ぶ友人もいつもの人ばかり
といった環境に身を置き続ける限り、人脈が今以上に広がることはありません。
また、人脈の乏しい環境に慣れてしまうと変化を避けて現状を維持しようとする「現状維持バイアス」という心理作用が働き、深く狭い人間関係からますます脱却できなくなってしまうことも。
このように、新たな出会いがない環境にいる人は、人間関係が深く狭くなり時間が経つほど改善も難しくなっていきます。
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特徴②:1人が好き/繋がりが面倒に感じる
読書や映画鑑賞など1人で楽しめる趣味を持っていたり、SNS等でいつでも他人と繋がっている状況を窮屈に感じる人も、人間関係が狭くなる傾向にあります。
人間関係をうまく断捨離した結果深く狭い関係に落ち着いたなら、友達が少なくても充実した繋がりを保ち続けることができるでしょう。その一方で、
- 他人を信用できない
- 自分に自信がない
- 昔友達に裏切られたことがトラウマになっている
といったように他人との繋がりを悲観的に考えている人は、人間関係の狭さが孤独感の原因になる場合も多々あります。
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今日から始めよう!深く狭い人間関係の改善方法3選
インターネットが発達していつでも誰とでもコミュニケーションが取れる現代において、人間関係を広げたり保ち続けることはさほど難しいことではありません。
最後に、今日から始められる深く狭い人間関係の改善方法について、以下の3つをご紹介します。
【深く狭い人間関係の改善方法】
①友人や仕事仲間の誘いを断らない
②外出を要する趣味を作る
③趣味繋がりのイベントや交流会に参加する
改善方法①:友人や仕事仲間の誘いを断らない
深く狭い人間関係を改善する1つ目の方法は、友人や仕事仲間の誘いを「断らずに受けてみる」こと。最初は面倒に感じるかもしれませんが、実際に参加してみると思ったよりも楽しめたり、友人たちの新たな一面を知ることができて仲を深めるきっかけを見つけられることもあるでしょう。
『誘われるうちが華』と言われるように、誘いを断り続ければ他人との繋がりはどんどん減る一方です。「誰からも誘われなくなった頃には知り合いがいなくなっていた…」ということがないように、人脈を広げたい時は、深い付き合いがない人からのお誘いこそ積極的に受けてみましょう。
改善方法②:外出を要する趣味を作る
深く狭い人間関係を広げる2つ目の改善方法は、「外出を要する趣味を作る」こと。自宅で完結できる趣味であっても、今の時代はSNSで感想や体験を共有して繋がりを増やすことができます。しかし深く狭い人間関係が定着している人は、そもそも今以上に交流を増やそうとする意欲が出ず、結局は1人で趣味に打ち込み人脈が広がることはないでしょう。
そこでおすすめしたい趣味を作る際の基準が、外出する必要があるという点です。外出をするだけでも人との接点が自然と生まれ、赤の他人から知り合いへと進展するきっかけを作り出すことができます。
もしくは、これまで自宅で楽しんでいた趣味を、場所を変えて外で楽しむことも接点作りに有効な方法です。いきなり太い人脈を築こうとするのではなく「まずは他人と直に接する」という低いハードルからクリアしていき、新たな人間関係を中長期的な目線で深めていければ「深く広い人間関係」を作ることも可能となるでしょう。
改善方法③:趣味繋がりのイベントや交流会に参加する
深く狭い人間関係を脱したければ、今日から新たな人脈を作りに行きましょう。趣味繋がりのイベント、異業種交流会、学びたい分野のセミナーなどに参加するのがおすすめです。
新たな人間関係を築くことにプレッシャーを感じないために、最初は「形式的なイベント・交流会に参加する」という軽い名目のもとで行動してみてください。
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まとめ
長年をかけて築いた深く狭い人間関係を解消する必要はありません。ただし、深く狭い人間関係に囚われすぎれば、視野、考え方、価値観のすべてが狭まりやすくなります。
人生の中で達成したい目標がある人は特に人脈を広げるべきでしょう。生きた情報を得てこそ叶う、あるいは達成しやすくなる目標があるのは紛れもない事実です。