スピリチュアル業界で聞く「ワンネス」とは何かを知っているでしょうか?
ワンネスとは、この世の万物は宇宙から見ればひとつのものだと解釈する概念です。
これだけお伝えすると難しく感じる方も多いでしょう。
でも、私たちは無意識のうちにワンネスを体験する方法を実践しているのです。
この記事では、はじめに宇宙の法則・ワンネスとは何かをひも解いていきます。
それからワンネスと分離意識の違いや体験方法についても紹介します。
宇宙の法則・ワンネスとは?
宇宙の法則・ワンネス(Oneness)とは、「この世の万物はひとつの存在」とする概念です。
街ゆく人、普段使いの鞄、そして道端に咲く花も、宇宙から見れば同一だということ。
すべて1つの宇宙から生まれた同一の存在だから、
- 自分と他人と比べる意味はない(自分も相手も同じものから生まれた存在である)
- 劣等感や嫌悪感を感じることはない(自分と自分を比べる事自体に意味がない)
- 自分以外の存在すべてを愛することができる(他者を愛する=自分を愛することにも繋がる)
このように、他人と比較して落ち込むことも、反対に虚しい優越感に浸ることもなくなります。
自分と自分以外の存在すべてに絶対的な愛着を感じ、自分の存在も確かに感じることができ、心の底から安心することができます。
このように説明すると、宇宙の法則・ワンネスは非常にスピリチュアル的な概念のように思われますが、量子力学の観点から考えれば、その根拠はたしかにあるといえます。
宇宙の法則・ワンネスは「量子力学」に基づく
量子力学では、「この世の万物にエネルギーが備わっている」と考えられています。
実は、宇宙の法則・ワンネスも同じ原理に基づいて生まれた概念なのです。
“私たち人間の手では解明しきれない宇宙は、無数のエネルギーによって成り立っている。人間、自然環境、動植物などは、そのエネルギーの一部を備えている”
このような考え方が宇宙の法則・ワンネスの基本原理となります。宇宙エネルギーの一部とされる私たちは、見えない力で宇宙と繋がり、ひとつの存在として調和しています。
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宇宙の法則・ワンネスと分離意識の違い
すべての存在が宇宙のもとでひとつになるという考え方が「ワンネス」なら、自分とそれ以外を別個体として認識する考え方を「分離意識」と呼びます。
分離意識をもった人間は、容姿、ステータス、性格傾向などから他者と自分を区別します。
つまり、「エネルギーの質の違いに焦点をあてて分離意識を強めている」ということです。
分離意識をもつ人は、ワンネスを体験していない
宇宙の法則・ワンネスを体験している人は分離意識を抱きません。
というのも、自分を「個体」ではなく「エネルギー」と解釈できるからです。
“自分の肉体は宇宙エネルギーの質の変化によって誕生した。他者、自然環境、動植物も同じようにして生まれたもの。これらは皆、宇宙から派生している存在。だからこそ、宇宙と自分はひとつの存在なのだ”
分離意識を抱かない人は、こうして常にワンネスを身近に体験・体感しています。
反対に、自分の肉体(容姿)に囚われる人は日増しに分離意識を強めていくわけです。
しかし、この分離意識という概念を知った上でワンネスを体験することは、とても大切なことでもあります。
他人を分離意識を通して見たことがあるからこそ、他者を心から愛することができるのです。
最初から「この世はワンネスだ(自分しか存在しない)」としか知らない人間がいたとしたら、その人は自分と他人を区別する方法がずっとわからないまま育つことになります。
他人を愛することも、反対に嫌悪することもない唯一絶対の存在となるため、他人を思いやることができなくなってしまいます。
分離意識を手放すことはワンネスにたどり着くことに繋がりますが、分離意識という概念を知っているからこそ他人を愛することができるのです。
分離意識を知っているからこそ、ワンネスを知ることができる。
この表裏一体の関係をあるがままに感じた上で、ワンネスを追求していくことが大切なのです。
宇宙の法則・ワンネスの体験方法
宇宙の法則・ワンネスを体験するといっても、医学書のような科学的な方法はありません。
ワンネスという概念を肌で感じるために必要なのは、「思考を手放すこと」なのです。
- 緑豊かな公園で森林を眺めてぼうっとする時間
- 満月の夜に何も考えず、食い入るように月を眺める時間
- 星空を漠然と見上げる時間
こうした瞬間に、あなたはワンネスを体験・体感しています。思考を手放し、周囲と調和するような感覚に浸るその瞬間こそが、ワンネスを肌で感じられるときです。
1つだけワンネスを感じやすくなるコツがあるとすれば、マインドフルネスな状態で景色の美しい自然環境に出向くことでしょう。
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ワンネスを体験するとどうなるのか?
ワンネスを体験することで、「悟り」の状態に入ることができます。
自分に降りかかるつらい出来事に意味はないと気づき、今感じている生きづらさから本当の意味で解放されます。
また、この先感動するような出来事に巡り合うことができた時、その出来事に純粋な気持ちで感動することができます。
私たちは、一つの宇宙から一部が分離して生まれた存在です。
これまで様々な出来事を経験し、その経験は他人を意識すること(分離意識)を教えてくれました。
その成長した自分が再びワンネスを感じることで、本当の意味で他人を慈しみ、自分を愛することができるようになります。
まとめ
自分と世界(宇宙)がひとつの存在であるとする概念こそが、ワンネス。
日頃から周囲の存在に分離意識を抱く人ほど、体験しておきたい概念ともいえます。
ワンネスは、あなたに「生きやすさ」を与えてくれるでしょう。
日々の生活の中で、ワンネスを体感する時間を少しずつ作ってみてください。
ワンネスを感じられるようになれば、周囲の存在への嫌悪感、嫉妬心、劣等感などのマイナス感情が薄れ、周囲を愛せる心を育てられるはずです。
この機会にワンネスを体験し、愛情深い心の持ち主へと成長を遂げてください。