職場の人に急によそよそしくされたり、ずっと連絡していた人にLINEを既読無視されたりと、人から「避けられる」という経験は、誰もが一度はしているはず。原因が明らかなら対処することもできますが、理由が分からないまま距離を置かれると、仲直りしたくても正直に話したり謝ることもできず、困惑してしまうでしょう。
このように他人から急に避けられる時は、原因が目に見えるものではなく、潜在意識や波動といったスピリチュアルにある可能性が考えられます。
今回は、人から避けられる出来事のスピリチュアルな意味について詳しく解説していきます。最近人間関係がうまくいかず悩んでいる方や、人付き合いのスピリチュアルな対処法を知りたい方は必見です。
人から避けられるスピリチュアルな意味
人から避けられるという現象には、以下の3つのスピリチュアルな意味を見出すことができます。
【人から避けられるスピリチュアルな意味】
- 自分または相手の波動が変化した
- インナーチャイルドが傷ついている
- 自分がエナジーバンパイアになっている
意味①:自分または相手の波動が変化した
人から避けられるという現象は、「波動の変化」によって説明することができます。
波動とは、すべての人間や物質、感情などの非物質にも宿る、波の形をしたエネルギーそのもののこと。スピリチュアルの流行に伴って広く知られるようになった「引き寄せの法則」は、波動の同じ強さのエネルギーを持つ人や物質を引き寄せるという作用が影響しています。
波動が高い人(エネルギーが強い人)は、思考がポジティブで活力もあり、周囲を元気にさせたり意欲を向上させることができます。このような波動の高い人には、同じようにポジティブな思想や価値観を持つ人が引き寄せられるのです。それに対して波動が低い人の周囲には、エゴイスティックな人物や他人を傷つけることを厭わない人が集まるようになります。
つまり人から避けられるということは、自分もしくは相手の波動が変わったために、2人の間に働いていた引力が失われた可能性が考えられるのです。こじれてしまった人間関係は、波動を上げることで改善に向かうでしょう。
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意味②:インナーチャイルドが傷ついている
人から避けられることのスピリチュアルな原因として、「インナーチャイルドが傷ついている」という可能性も考えられます。
インナーチャイルドとは、純真無垢だった子供の頃の原体験や感情のこと。インナーチャイルドがトラウマを抱えたまま大人になると、人間関係の円滑な形成を妨げたり、過剰な自己否定や承認欲求によって生きづらさを感じるようになります。
【インナーチャイルドが傷ついている人の特徴】
- 幼少期に両親に構ってもらえなかった経験から、大人になって他人に過度に依存してしまう
- 親に裏切られた経験から、他人を信じることが怖くなる
- 親に嫌われていた経験から、自分を否定する癖がついている
例えば、自分のインナーチャイルドに「誰も嫌ってはいけない」「誰にも嫌われたくない」という固定観念が植え付けられていると、人から避けられることを過剰に恐れるようになってしまいます。
理性では「全員に好かれることはできない」と分かっていても、傷ついたインナーチャイルドは、その理性に反発するかのように「嫌われるのは嫌だ」と主張します。幼少期に辛い経験をしている人は、インナーチャイルドを癒すことが人間関係の修復に役立つでしょう。
意味③:自分がエナジーバンパイアになっている
人から避けられるようになった時は、自分自身が「エナジーバンパイア」になってしまっている恐れがあります。
エナジーバンパイアとは、他人のエネルギーを奪って自分の気力や活力にする人のこと。例えば、成功者の功績を否定して自己顕示欲を満たしたり、頑張っている人を見下して自分のプライドを守ったりと、他人を傷つけることで自分の存在意義や価値を保とうとする人は、スピリチュアルにおけるエナジーバンパイアの典型的な特徴です。
注意したいこととして、エナジーバンパイアにはネガティブな言動や人を不快にする態度が習慣化されており、自覚症状がない場合があります。好きな人や身近な人から避けられた時は、他人を無意識に傷つけてしまっていないか、自分の発言や行動を振り返りましょう。
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人から避けられた時の対処法
人間関係がうまくいかなくなったことに対して不安や焦りを感じる場合は、問題を後回しにせずに必要な対処をしましょう。以下では、人から避けられた時にとるべき対処法をスピリチュアルの観点で3つご提案します。
【人から避けられた時の対処法】
- 原因自分論で考える
- 自分を避ける相手に強引に近づかない
- インナーチャイルドを癒す
対処法①:原因自分論で考える
人から避けられていることに気づいた時は、「原因自分論」の考え方で、相手に敬遠されている原因を徹底的に追求しましょう。
原因自分論とは、起こった問題に対して「すべての原因は自分にある」という見方をする思考法のこと。人は、自分が明らかに悪いと分かっていても自己保身の心理が働き、言い訳を考えたり責任から逃れようとします。
どんな物事も自分にすべての原因があるということはありませんが、原因自分論によってクリティカルシンキング(批判的思考)を行うことで、問題の本質的な改善点や自己成長のきっかけを見つけ出せるようになるのです。
原因自分論は、自分を否定する理由を見つけるためではなく、起こった出来事に対して謙虚かつ合理的に向き合うために有効な思考法です。インナーチャイルドが抱える傷やエナジーバンパイアの兆候も、原因自分論によって明らかにすることができるでしょう。
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対処法②:自分を避ける相手に強引に近づかない
特定の人から避けられている時は、その相手に「強引に近づかない」ということも心得ましょう。原因が分からず解消もされないまま焦って仲直りをしようとしても、相手の嫌悪感を刺激して、ますます距離を置かれる恐れがあります。
著書『嫌われる勇気』で有名になったアドラー心理学には、自分の課題と相手の課題を分ける「課題の分離」という考え方があります。自分の課題にできる限り対処して、それでも避けられる場合、その人間関係を修復するための課題は相手にあり、自分がそれ以上介入する必要はないのです。
関係修復のために可能な限りの対応をしたら、課題の分離を意識して、相手のアクションを待ちましょう。
対処法③:インナーチャイルドを癒す
相手に避けられる原因が自分の原体験や幼少期のトラウマにある場合は、「インナーチャイルドを癒す」というアプローチも有効です。インナーチャイルドを癒すことで、自分を無闇に傷つけたり自己否定したい衝動が和らぎ、自分の感情や本心に素直に生きられるようになります。
インナーチャイルドを癒すには、自分自身が抑圧している感情を吐き出すこと。相手に避けられたことで感じた、怒り・悲しみ・孤独感・喪失感といった負の感情を、心に溜め込まずに表出させましょう。
【抑圧された感情を吐き出す方法】
- 避けられた時の気持ちをありのままに紙に書き出して見える化する
- 自分の状況や心境に似た物語の小説や映画を鑑賞して感情を誘発させる
- 心理療法士やスピリチュアルカウンセラーと話して感情を言語化する
自分の潜在的なトラウマや本心を認識することで、インナーチャイルドは癒され、良好な人間関係を築けるようになるでしょう。
まとめ
人から避けられるという出来事には、目に見える原因だけでなく、スピリチュアルな要因が絡んでいることもあります。
人生は、関わる人によって幸福が左右されたり方向性が決まります。人間関係がうまくいかなくなった時は、自分の生き方を見つめ直すための良い機会と捉えて、後悔することのないように相手と真剣に向き合いましょう。