カルマとは、簡単に言うと、過去(過去世)の行動の結果が、現在(現世)の状況や運気に影響を与えるという概念です。「因果応報」という言葉の通り、良い行いは良い結果を、悪い行いは悪い結果をもたらします。
過去に悪行を積み重ねたり罪を償いきれなかったりすると、カルマが「重く」なり、悪縁や悪運を引き寄せやすくなるのです。不運ばかりが続いたり波長の合わない人にばかり遭遇したりしてしまう人は、カルマを軽くすることで運気を上げられる可能性があります。
そこで今回は、カルマが重い人の特徴と過去・過去世のカルマの解消方法について詳しく解説していきます。この記事が、あなたの人生好転のきっかけになりましたら幸いです。
カルマが「重い」とはどういう状態?
「カルマが重い人」とは、過去、もしくは過去世の自分の言動や振る舞いによって積み重なったマイナスのエネルギーが、現在の人生に悪い影響を及ぼしている状態です。
過去に犯した罪や浄化しきれなかった罪悪感は、記憶に残っていなくても、潜在意識にはすべて蓄積されています。そうした負のカルマは、まるで重たいリュックサックを担いでいるかのように心の重荷となり、人間関係のトラブルが絶えなかったり経済的に困窮したりと、様々な「結果」となって今の自分に返ってくるのです。
【カルマが重くなる原因】
- 嘘をついたり裏切ったりと、他人を傷つけてきたことに対する因果応報
- 自己中心的に振る舞っているため、周囲の人からマイナスのエネルギーを向けられる
- 謙虚さを忘れているため、誰からも感謝されずプラスのエネルギーを与えられない
そしてカルマの重さは、現世だけでなく前世の自分の行動も影響します。例えば、前世で大切な人を裏切った経験がある人は、現世では他者への慈悲を学ぶために、今後は自分が愛する人に裏切られたり見放されたりと、人間関係が苦しいものになるのです。
「前世の自分のことなんて知らない!」と思われる人も、転職に例えると腑に落ちるでしょう。例えば「上司が嫌いだから」という理由で転職したとしても、その上司を敬う努力を怠ったり自分の落ち度を反省したりせず、直面した問題から何も学ばなければ、次の職場へ行っても同じ過ちを繰り返す可能性がありますよね。
つまりこの場合、前の職場(前世)の課題を今の職場(現世)に引き継いだことになります。人生は転職と違って今すぐ来世へは行けないため、根本的な問題を解決するには、自分を変える必要があるのです。
カルマが重い人の特徴3選
カルマが重い人は、人生が自分の思い通りになりません。「思い通りにならないのが人生」とも言えますが、カルマが軽い人は、自力でコントロールできないことを柔軟に受け入れ、身も心も軽やかに生きているのです。
ここからは、カルマが重い人の特徴・カルマが重いと起こることを3つ紹介していきます。自分がどんなカルマを背負い、どんな課題に向き合うべきなのか、当てはまる特徴を見つけ出しましょう。
【カルマが重い人の特徴】
- 人間関係がなぜかうまくいかない
- 不幸が立て続けに起こる
- 家庭環境が複雑
特徴①:人間関係がなぜかうまくいかない
カルマが重い人の典型的な特徴は、「人間関係がなぜかうまくいかない」というもの。
過去に誰かを裏切ったり、嘘をついたり、心をわざと傷つけてしまった経験は、自分の潜在意識に刷り込まれます。その場ですぐに報いを受けなかったとしても、時が経ち、当時の自分が相手にしたのと同じ苦痛を感じた時に初めて、自分の未熟さに身をもって気づかされるのです。
また裏切り癖がある人や嘘を平気でつく人は、「相手も自分と同じタイプなんじゃないか?」と無意識に疑ってしまい、信頼関係を築くことが難しくなります。著書『嫌われる勇気』で知られる心理学者のアドラーが「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と断言する通り、重いカルマの影響は、すべて人間関係に表れると言っても過言ではないでしょう。
【カルマが重い人の人間関係の特徴】
- 愛する人に浮気されたり気の合わない人とばかり出会ったりと、恋愛面で苦労が多い
- 努力を邪魔されたり夢を否定されたりと、自分を純粋に応援してくれる味方がいない
- 他人に振り回され、自分のペースを守れず、人付き合いにストレスを感じている
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特徴②:不幸が立て続けに起こる
カルマが重い人は、自分の意思や期待に反して「不幸」が「立て続け」に起こります。誰の人生にも波はありますが、一度や二度でなく断続的に不運に見舞われる場合、負のカルマが影響している可能性は大きいでしょう。
カルマが重い人は、必ずしも悪人ではありません。むしろ以下のような一見ポジティブな性格の人は、他人より課題意識が強く、必要以上にカルマを背負ってしまう場合があるのです。
【カルマが重い人の性格傾向】
- 責任感が強い
- 頑張りすぎてしまう
- 自分に厳しい
- 向上心が強い
- 人生に意味を見出したい
「苦労しないと報われない」と思い込んでいる人は、不幸を無意識に望み、時に自力で対処しきれないレベルの困難を引き寄せてしまいます。他人に優しくできない人だけでなく、自分に優しくなれない人もまた、重いカルマを背負い続けることになるのです。
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特徴③:家庭環境が複雑
カルマが重い人の中には、「複雑な家庭環境」で育った人も少なくありません。
人は誰もが、人間関係の基礎を家族から学びます。両親が愛情深かったり普段から誠実に振る舞っていれば、子供もその姿を真似て同じように成長していきます。その反対に、幼少期に両親が味方になってくれなかった場合、自罰的になったり思いやりの心が養われなかったりと、カルマを背負いやすい人になるのです。
あらゆる人間関係の中でも特に家族には、自分の内面的な問題が強く反映されます。家族仲は必ずしも良くなければいけないということはありませんが、もし家族に対して怒り・依存・執着といったネガティブな感情を抱いているなら、自ら解消できるカルマが残されている証拠です。
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カルマを軽くする方法2選
カルマが重い状態とは、ポジティブに言い換えれば「自己成長の余地がある」ということ。自分の課題を見つけ出し、善行を積むことで、カルマは着実に軽くなっていくでしょう。
以下で紹介するカルマ解消方法のうち、実践できそうなものを1つ見つけて今日から取り掛かりましょう。
【カルマを軽くする方法】
- 潜在意識を書き換える
- 目の前の人を大切にする
方法①:潜在意識を書き換える
「潜在意識の書き換え」は、重いカルマを根本から解消するための手法です。
カルマとは、心理学的には「潜在意識に根付いたネガティブな思考パターン」と言えます。
「私は価値がない人間だ…」
「何をやってもうまくいかない…」
「私は人から嫌われる運命なんだ…」
といった無意識のネガティブ思考をポジティブな状態に書き換え、
「私には価値がある!」
「何事もきっとうまくいく!」
「私はもっと人に好かれる人間になれる!」
と前向きに自覚できれば、自分と他者を自然に愛せるようになり、カルマもどんどん軽くなっていくでしょう。
【潜在意識の書き換えの効果】
- 過去のトラウマや後悔から解放され、心の平穏を取り戻せる
- ありのままの自分を肯定し、自信を持って行動できるようになる
- ポジティブ思考が前向きな人を引き寄せ、人間関係が良好になる
- あらゆる物事の良い面を見られるようになり、負の連鎖を断ち切れる
自分の無意識を理想の状態へ書き換えるには、継続が何よりも重要です。もしあなたが本気で自分を変えたいと望むなら、習慣化しやすく安価に取り組める「音声学習」に挑戦してみましょう。
潜在意識を書き換える方法は、自分に肯定的な言葉を言い聞かせる「アファメーション」や、尊敬できる「メンター」からの指導などがありますが、自主的に取り組む必要があったり費用が高額だったりと、継続の難しさがデメリットです。
Amazonの書籍朗読サービスAudible(オーディブル)を使った音声学習なら、自分の興味のある本をスキマ時間でひたすら聴き込むだけで良いため、潜在意識の書き換えを抵抗なく進められるでしょう。
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方法②:目の前の人を大切にする
カルマを軽くしようと意気込むと自分のことにばかり目が向きがちですが、「自分さえよければ…」という発想では、背負ったカルマは下ろせません。カルマが軽い人は、全員が自己肯定と自己成長を心がけつつ、「目の前の人を大切にする」ことができています。
重いカルマの根本的な原因は、罪悪感です。人を傷つけたり自分を責めたりして罪悪感が大きくなればなるほど、潜在意識にネガティブな記憶が定着し、カルマも重くなります。そうして積み重なった罪悪感を一気に癒してくれるのが、目の前の人からの心のこもった「ありがとう」という言葉なのです。
過去に自分が傷つけてしまった相手に直接償えなくても、その時に背負ったカルマは、自分が今関わっている人を喜ばせることで軽くなっていきます。家族・友人・同僚など、今日から自分の手の届く範囲にいる人を助け、感謝の言葉が飛び交う人生にしましょう。
まとめ
どんなに重いカルマも、解消できないということはありません。自分の課題が見つかったその日から、日頃の振る舞いを正し、焦らず着実に自分を成長させていくことが大切です。
特に潜在意識の書き換えは、カルマの根本的な解消に効果絶大。自分自身を無意識レベルで変革し、今日この日から理想の人生への第一歩を踏み出しましょう。